スペシャルインタビュー

特定非営利活動法人green bird事務局
事務局長 高橋 愛香さん

特定非営利活動法人green bird事務局 事務局長 高橋 愛香さん

高橋 愛香Aika Takahashi

大学時代に偶然テレビでグリーンバードが紹介されたのを見て、同世代の活動に興味を惹かれて飛び込み、それから10年以上活動を続けている。今では事務局長として各地域のボランティアチームの活動をサポートしている。

グリーンバードとは…
「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した原宿表参道発信のプロジェクト。主な活動は「街のそうじ」。今では原宿表参道のみならず全国各地、そして海を越えてごみ拾い活動の輪を広げており、2018年認定NPO法人として認定された。
http://www.greenbird.jp/

第1回
小さなゴミ拾い活動から生まれた大きな団体

––– グリーンバードは、どんな団体なんでしょうか。

グリーンバードについて話す高橋愛香さん

グリーンバードは2002年に原宿で設立されました。
今と変わらず、当時の原宿表参道も日本を代表する流行、カルチャーの発信地として、連日多くの人々で賑わっていましたが、その裏で深刻な社会問題にまで発展していたのが、ごみのポイ捨てでした。イルミネーションなど様々なイベントも開催される中、これ以上街を汚したくないと危惧した原宿表参道の青年たちが、グリーンバードとして活動を始めました。
名前の由来は、幸せの青い鳥をイメージして、“僕たちはゴミを拾う緑の鳥”、グリーンバードという名前をつけました。

昔はゴミ箱や喫煙所が充実していなくて、拾っても拾ってもゴミがなくならない、毎日40Lのゴミ袋が20袋も出るような状態が続きました。
そこで何かを根本的に変えていかないといけないと考え、「ゴミ拾いをする人が目立っている街はポイ捨てしにくい」「拾っている人がおしゃれでかっこよかったら、ポイ捨てするのがダサいと思うんじゃないか」「今度はその人が拾う側になってくれるんじゃないか」と考えました。
一回でもゴミを拾ったことがある人はポイ捨てしないよね、という話になり、「じゃあ拾ったことのある人を増やしていくための活動をしていこう!」ということになりました。
今は“KEEP CLEAN, KEEP GREEN.”の合言葉のもと、活動は世界中に広がっています。

ハロウィンイベントでの活動の様子
ハロウィンイベントで活動するときには参加者も仮装してごみ拾い(2019年/表参道)

––– 「街のゴミ拾い」が主な活動なんですね。どなたでも参加できるのでしょうか?

グリーンバードの特徴は、事前登録不要・持ち物不要で参加費無料・誰でも自由に参加して活動ができることです。ホームページにチームごとの活動日を載せているので、皆さんにはそれを見て参加してもらっています。
掃除道具は全部こちらで用意しており、ビブスと軍手とトングとゴミ袋をお貸ししますので手ぶらで気軽に来ることができます。
活動する時間はだいたい1時間くらいで、その後は自由なのでランチに行くチームもあります。ボランティアなので約束事はなく、ゆるく繋がって広がっているところが良いところです。

––– 活動時のユニフォームもあるんですね。

実は街の中でゴミ拾いを目立たせるための工夫なんですよ。
みんなが同じ格好をしてまとまってゴミ拾い活動を定期的にやっていくことで、「あの人達またやっているね」って印象づけて、最終的にはゴミのポイ捨ての抑制にもなると思っています。

池袋でのゴミ拾い活動の様子
立ち上げに関わった池袋チームの活動

––– 活動チーム数はどのくらいあるのでしょうか?

国内外合わせて約70チームが活動しています。全国と海外に活動拠点があるのは珍しいかもしれません。参加者数の平均はだいたい1回の活動につき16人ですね。もちろん地域によって差はありますし、企業が参加してくれて100人集まった事や高校生や大学生が団体で参加してくれる事もあります。

––– 参加者の年齢層が幅広いんですね。

元々のキャッチコピーが若い人に向けた「ゴミのポイ捨てかっこ悪いぜ」なので、やっぱり20代から30代くらいの方が一番多いですが、お子さん連れの方もいますし一緒にやろうって言ってくれるご年配の方もいたり、年齢層は本当に0歳から80歳くらいまでいますね。

––– 海外にまで活動が広がったきっかけは何ですか?

表参道チームに参加していた方が転勤でフランスに行くことになったのですが、この活動を続けていきたいと、フランスの日本人コミュニティで始めたのがきっかけです。
それを見たフランスの人たちが面白いことやっているねって言ってくれて、今では日本人リーダーのもと、メンバーはほぼフランス人で活動してくれています。
フランスでこの活動が表彰されたことでメディアにも取り上げられ、現在、海外12拠点にまで広がりました。海外ではこの活動をクールだって言ってくれているみたいで嬉しいですね。

立ち上げに関わった池袋チームの集合写真
立ち上げに関わった池袋チームの活動